ピルを飲む時間について。効果的なタイミングと飲む時間を変更する方法

ピルは毎日同じ時間に服用することで効果を発揮するお薬です。飲む時間がずれると避妊効果に影響が出る場合もあります。ここでは、なぜ同じ時間にピルを服用する必要があるのか、何時間以内のずれなら問題ないのかについて解説しています。また、おすすめの服用時間や飲む時間を変更する方法についても紹介しています。

ピルを飲む時間・タイミングに決まりはある?

ピルを服用する時間やタイミングに決まりはありません。薬には食前や食後などで効果に影響が出るものもありますが、ピルはタイミングに関係なく効果を発揮するので、いつ飲んでも問題ありません。ピルに含まれているホルモンは、そのまま服用しても胃に負担がかからず、食事や胃酸の影響を受けることもないとされているからです。

ただし、ピルは毎日同じ時間に服用する必要があります。自分の生活スタイルに合わせて、飲み忘れが起こりにくい時間帯に設定しましょう。

毎日同じ時間にピルを服用する理由

ピルを服用する際は「毎日一定の時間にピルを服用する」という基本的なルールがあります。これは、血液中のホルモン濃度をあるレベルに保たないとピルの効果(避妊効果やPMSの軽減など)が得られなくなるからです。

下の図は、ピルの服用時間の経過にともなう血中ホルモン量の変化を表しています。

参考:ピルとのつきあい方 

ホルモンの血中濃度は、服用後に上昇し、時間の経過とともに下がっていきます。これが「有効限界」まで下がると、避妊効果が得られなくなります。有効限界とは、避妊効果を維持できる最小限のホルモン量のことを言います。個人差はありますが、ホルモン濃度が有効限界を下回るのは「前回の服用時間から36時間を超えたとき」とされています。そのため、24時間ごとに服用すると、図のように有効限界の手前でホルモン濃度を上げることができ、避妊効果がより確実なものになります。

また、毎日同じ時間に服用することでホルモン量の増減によって起こるイライラや頭痛などの症状(PMS・生理前症候群)が抑えられます。

他にも、毎日飲む習慣がつき、飲み忘れを防ぐという目的もあります。

飲む時間の「ずれ」誤差はどのくらいまでOK?

毎日同じ時間の服用を心がけていても、どうしても飲む時間がずれてしまう場合がありますが、多少の誤差なら問題ありません。服用が定時から2~3時間前後したくらいでは心配いりません。

服用時間のずれについては医療機関や医師で意見が異なりますが、12時間以内のずれ(最後の服用から24時間+12時間)であれば避妊効果に影響を与えることはないとされています。

注意ピルは毎日服用していれば時間は気にしなくて良いと指導する医師もいますが、上記の基準のことを指していると考えて良いでしょう。

ピルを飲む時間がバラバラだと効果に影響が出るのか?

ピルは予定の時刻から12時間以内であれば、飲む時間が不規則でも避妊効果に問題はありません。しかし、連日にわたって服用時間がバラバラになってしまうと、避妊効果が保たれる時間(最後の服用から36時間)を超えてしまう場合があります。

他にも、ピルの服用時間がバラバラになると、以下のような問題が起こる場合があります。

  • ホルモン量の増減によってPMSの症状が現れる
  • 飲み忘れにつながる

確実にピルの効果を得たいのであれば、定時での服用をおすすめします。 

おすすめの服用時間・タイミング

ピルを服用する時間やタイミングに決まりはありませんが、飲み忘れがないように生活リズムの中に上手く取り込むとよいでしょう。食前や食後、起床時、寝る前などに服用すると、ピル服用の習慣がつけやすいです。その中でもおすすめは寝る前です。

副作用と服用のタイミングに関係性はないとされていますが、起床時や空腹時に服用すると副作用を感じるかたがいます。

そのようなかたは、寝る前に服用すると睡眠中にホルモンの血中濃度が最高値になるので、吐き気や頭痛などの症状を感じにくくなります。

ピルを飲む時間を変更するには?服用時間をずらす方法

時差のある国に海外旅行へ行く、就職や結婚を機に生活スタイルが変わったなどの理由でピルの服用時間を変更したいと考えているかたも多いと思います。

ピルの飲む時間をずらすには早める方法と遅くする方法があります。

予定の時間より早く服用する方法

服用時間は、早める分には何時間でも早めることが可能です。避妊効果にも問題はありません。ですが、その場合は24時間以内に2錠飲むことになるので、吐き気や頭痛などの副作用が(強く)出る場合があります。これは、血液中のホルモン濃度が通常よりも高くなってしまうからです。

予定の時間より遅く服用する方法

遅くする場合は、ずらす時間が12時間以上にならないようにしましょう。服用時間とずらしたい時間の差が12時間以内でしたら、一気にずらしても避妊効果に影響はないとされています。

12時間以上ずらしたい場合、避妊効果を維持するために工夫が必要です。1回でずらす時間を12時間以内にして、数日間かけてずらしていきましょう。

少し複雑になるので、遅らせる時間が12時間以上になる場合は早めた方が良いでしょう。

超低用量ピルの服用時間をずらす場合

超低用量ピルを服用中のかたは飲む時間を変更する場合、早める方法のほうがよいでしょう。超低用量ピルはホルモンの含有量が他のピルに比べて少ないため、服用時間のずれがあると避妊効果に影響が出やすいからです。早める方法だと、何時間ずらしても避妊効果に影響はありません。

超低用量ピルにはヤーズ、ルナベルULDなどがあります。

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