ピルはいつから飲むことができる?服用開始のタイミングは?

ピルはいつから服用することができるのでしょうか?

初めて服用する場合や、服用を再開する場合、ピルの種類を変える場合では、服用を開始するタイミングが異なるのでしょうか?

また、出産後、中絶手術後、アフターピル服用後はいつから服用が可能になるのでしょうか?

このページではピルの服用を開始するタイミングについて述べています。ご自身に合ったタイミングでピルの服用を始めましょう。服用を開始するにあたって、医師に相談が必要な場合もあります。飲み始め方によって、避妊効果が得られる時期も異なるので確認しておきましょう。

ピルは何歳から服用できる?

ピルは初経を迎えた女性であれば服用が可能です。しかし、思春期に服用すると骨成長に影響が出るおそれがあり、10代のピル服用は慎重に行う必要があります。中学生や高校生でピルを服用したいと考えているかたは医師に相談してみましょう

ちなみに、アメリカではニキビの治療目的の場合は14歳以上、PMS(月経前症候群)の治療目的の場合は18歳以上が対象となっています。

初めてピルを服用する場合

ピルの飲み始め方にはデイワンスタートサンデースタートクイックスタートの3通りがあります。初めてピルを服用する際もこのいずれかの飲み方が推奨されますが、それぞれ避妊効果の出る時期やメリットやデメリットが異なるので、目的に合わせて最適な方法を選択しましょう。

生理初日から飲み始める(デイワンスタート)

デイワンスタートは生理初日から飲み始めるので身体への負担が少ないことがメリットです。

シートに書いてある順番通りに、生理初日(24時間以内)から毎日一定の時間に服用してください。

避妊効果は服用初日から得られます。ただし、生理がいつ始まったのか、24時間以内だったのかが明白でない場合、念のため最初の1週間はコンドームを併用すると安心です。

関連: デイワンスタートは服用初日から避妊効果が得られるピルの飲み方です

日曜から飲み始める(サンデースタート)

サンデースタートで飲み始めると週末に生理が重ならないので、土日に彼氏とデートや温泉を楽しみたい人におすすめです。

サンデースタートでは、最初のシートは生理が始まった週の初めての日曜日から飲み始めます。月曜日から土曜日の間に生理が来た場合は、日曜日まで待ってから服用を開始します。日曜日に来た場合は、その日に服用をスタートします。

避妊効果は飲み始めてから1週間後に得られます。

関連: サンデースタートは週末に生理が重ならない飲み始め方

生理周期に関係なく飲み始める(クイックスタート)

クイックスタートは生理を待たずに服用を始められるので、生理不順の人や生理初日にピルを飲み忘れた人におすすめの開始方法です。

生理周期のいつからでもピルの服用が可能です。飲み始めた日から毎日1錠を決まった時間に服用します。

避妊効果は飲み始めてから1週間後に得られます。

関連: クイックスタートでピルを飲み始めて生理不順を解消しよう

ピルを中断していたけど再開する場合

ピルを服用していても、たとえば妊活の都合、ニキビ、生理痛やPMSの症状によって、中断したり、再開したりする可能性があります。

一度ピルを服用していた経験があっても、再開した飲み初めには副作用が現れる場合も少なくありません。また、ピルを長期休薬していた場合、再開の際に血栓症のリスクが高まるというデータもあります。ピルの服用を中止・再開する場合は、そのようなリスクを踏まえて慎重に行ってください。

ピルをやめる前に「またピルを服用する可能性はないか」をよく考えて、服用を中止すべきかどうかを決めましょう。

再開する場合の飲み始めるタイミングは、初めてピルを服用する場合と同じです。デイワンスタートサンデースタートクイックスタートの3通りがあります。

ピルの種類を変える(新しいピルの服用を始める)場合

ピルが合わない、違う種類のピルを試してみたいなどの理由で、ピルの種類を変える場合があります。

例えば、休薬期間の生理がよく飛ぶ(生理がこない)、もしくは不正出血が気になるという場合はトリキュラーなどの3相性のピルに変えたほうが良いでしょう。また、ニキビ治療のためなら、第2世代のピルよりも第3世代や第4世代のピルのほうが有効とされています。

このように、ピルは種類によってメリットやデメリットが異なります。ですので、少しでも合わないと感じたら他の種類を試すことをおすすめします。

ピルの種類を変える場合は、服用中のピルをすべて飲み終えてから、新しいピルを飲み始めましょう。 

服用中のピルが21錠タイプの場合、シートのすべての錠剤を飲み終えた後、7日間休薬します。休薬期間が終わってから、新しいピルを飲み始めてください。

服用中のピルが28錠タイプの場合、シートの錠剤をすべて飲み終えた次の日から、新しいピルを飲み始めます。

産後に飲み始める場合

出産後、今後の家族計画のために避妊を希望するかたも多いと思います。ピル服用が可能になるタイミングは、授乳するかしないかで異なります。胎児や母体に影響が出る場合があるので、自己判断で服用を開始しないようにしてください。

授乳しない場合

授乳しない場合は、産後3週目から服用が可能です。出産後に母乳を与えずにいると、1か月程度で排卵が起こることがあるので避妊が必要です。しかし、産後すぐにピルの服用を始めると血栓症のリスクが高くなります。産後検診のときに医師と相談して、服用のタイミングを決めるとよいでしょう。

授乳中の場合

授乳中の場合でも、産後6か月経ったらピルの服用を開始できます。しかし、ピルのホルモンが母乳の出を悪くすることが報告されています。

また、母乳を通じてピルのホルモンが胎児に影響する可能性はないとされていますが、リスクがないと断言することはできません。胎児への影響が心配なかたは、断乳してから服用を開始しましょう。

中絶手術の後に飲み始める場合

ピルは中絶手術の直後に飲み始めることをおすすめします。中絶手術後にピルの服用を推奨する理由は避妊目的だけでなく、生理周期や子宮内膜の正常化にも効果があるからです。

服用は中絶手術が終わって1週間以内に開始します。毎日1錠を決まった時間に服用してください。

避妊効果は服用を始めて7日後に得られます。しかし、術後すぐは子宮が回復していないので、手術後の診察を終えるまでは性行為を控えましょう。

中絶手術後、初めての生理から服用を始めるように指導する医師もいます。しかし、生理開始には1か月以上かかることもあり、生理を待っている間に望まない妊娠を招くおそれがあります。同じ失敗を繰り返さないためにも、術後すぐに服用を始めることをおすすめします。

関連: 中絶手術後にピルを飲み始める方法

アフターピル(緊急避妊薬)服用後に飲み始める場合

低用量ピルはアフターピルよりも身体への負担が少なく、高い避妊効果があります。性行為の度にアフターピルを使用する必要があるのであれば、継続的にピルを服用したほうが確実です。

アフターピル(緊急避妊薬)服用後に、低用量ピルを飲み始めるタイミングは2パターンあります。アフターピルを服用した時期が、排卵前か排卵後かで異なります。

排卵前か排卵後かどうかは、産婦人科の超音波検査で確認することができます。生理日程で確認する医師もいますが、生理不順のかたは当てはまらない場合があるので、確実ではありません。

排卵前にアフターピルを服用した場合

排卵前にアフターピルを服用した場合、アフターピルを服用した次の日から飲み始める方法を取りましょう。

アフターピルを服用した時期が排卵前であれば、排卵を遅らせることができるので、避妊はほぼ100%成功します。そのまま低用量ピルを服用することで、避妊効果を維持することが可能です。

医師がこの方法を推奨するのは、アフターピルで排卵を遅らせたことによって、その後の性行為で妊娠するケースが多いからです。

アフターピルの服用を終えた翌日からピルを飲み始めます。

毎日1錠を決まった時間に服用してください。

妊娠していないかをなるべく早く確認するために、14日間連続して服用したら、服用を一旦中止してください。避妊に成功していたら2~3日で生理のような出血が始まります。服用を中止してから7日経ったら、出血が終わっていなくても2シート目の服用を始めます。

ピルの服用を始めた時点では、避妊に成功したかは確実ではありません。2シート目の服用を始めて7日後に避妊効果が得られると考えてください。

排卵日・排卵後にアフターピルを服用した場合

アフターピルを服用した時期が排卵日もしくは排卵後の場合、アフターピル服用後の出血を確認してから服用を始めたほうがよいでしょう。

排卵日、排卵直後にアフターピルを服用しても、受精してしまう可能性があります。受精しているのにも関わらず、低用量ピルの服用を行うと、かえって着床を促し、妊娠してしまう場合があります。そのため、出血を待って服用をしたほうが避妊に成功する確率が高くなります。

また、排卵前にアフターピルを服用した場合でも、避妊に成功したか、早く知りたいというかたは、この開始方法を選びましょう。

アフターピル服用後、出血が起こって3日後から飲み始めます。(通常、アフターピル服用後の出血は、服用後3日〜3週間の間に起こります。)

低用量ピルを飲み始めたら、毎日1錠を決まった時間に服用する必要があります。

実薬を21錠服用したら、7日間の休薬期間(28錠タイプの場合は偽薬期間)を取ります。休薬期間が終わったら、新しいシートの服用を始めてください。

避妊効果は服用を開始してから7日後に得られます。

飲み始めの避妊効果

飲み始めの避妊効果については様々な意見があります。

産婦人科やクリニックでは、おおむね以下のように避妊効果が得られるとしています。

  • 生理初日から飲み始めた場合はその日から
  • 生理初日を過ぎて飲み始めた場合は服用7日後から

また、飲み始めの時期はホルモンが安定していないので、飲み忘れが起こると避妊効果への影響が大きくなります。デイワンスタートで服用を始めた場合でも、7日間服用する前に飲み忘れがあると、排卵が起こる可能性が高くなります。飲み始めの1週間は飲み忘れに気を付けてください。

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